こんばんは。

明日は、先日の悪性腫瘍の方の拡大切除後、
抜糸の予定の日です。
非常に家族の方も心配されていましたので、
別日に家族の方にも説明をいたしました。
この手術も、臨時の枠を空けて、柔軟に対応したつもりです。

この方も、いぼ状の出来物と思って受診され、病理検査の結果、
悪性腫瘍と診断された方です。

皮膚科的には、”いぼ”という形態名と、通常”いぼ”という
診断名は=ではありません。
いぼの中にも、ウイルス性、加齢性、組織増殖性、母斑性、腫瘍性などの
様々な種類があります。

当院では、スーパーパルス炭酸ガスレーザーを多用しますが、
臨床的にウイルス性のものには、使用しません。

人生100年時代になり、現実的にも、加齢によるイボが
多くなりました。
その中には、前癌状態のものも比較的よく経験します。

取る事と同時に、経過を見る事、再発を防ぐことが大切
ですので、術後の受診と説明を大切にしています。
非常に重要です。

雑草取りのあとの雑草になっては、意味がないですし、
前癌状態であれば尚更、重要な要素です。

受診されたことのある方なら、ご理解いただけると思いますが、
その受診スケジュールを事前に全て、確保して頂いた上での
手術の予約をお受けする同意を得ています。

再来日数は、きっと、医療機関の中でも、最小限だと思います。

患者さんの経過を心配するがために、強く再来を促すことは
ありますが、様々なご事情があれば
日時変更は、診療時間内で柔軟に対応しています。
ワクチン接種も、通学勤労者の方のご事情を考え
土曜は、最大枠で行っていましたし、急病対応も
待ち時間が長くなりそうな日には、時間の状況を説明しましたが、
原則全例をお受けしてます。

本日も、前癌状態の方が、突起部分が脱落したので、
という電話がありました。
キャンセルは、自由ですが、かさぶたが落ちたという状態なので、
根っこの部分をとらないと、再発してきます。
とお話し、切除されました。
放置は、危険と感じた方には、強く受診を促すように
私が指示しているだけに、スタッフの口調が強くなることも
あるかと思いますが、意図はそこにある事をご理解ください。
以前、しっかり説明したにもかかわらず、強く言わないからだと
苦情を言われたこともあります。

しかし、言い方には、工夫も必要でしょうから、
私も含め、慎重に応対したいと思います。

ネットの情報を見聞きしていると、
深刻すぎる歌詞で、私は好きではないのですが、
さださんの償いの歌詞
人間て、、、、という部分が頭を流れます。

前述しましたが、私は全てが対等だと考えています。
見下す立場でもありませんし、むしろ、一方的にそう見下されて
はいないかと思います。
私を知らない人は、きっとそう想うでしょう。

人間同士で、足の引っ張り合いをしてる状況ではないですし。

対感染症へ、日常へ、皮膚科総合医療へ
毎日全力で努力しています。

しばらく、また、全方向型の医療機関として出来ることへの
臨戦態勢に入ります。
ご理解とご協力をお願いいたします。