こんばんは。

魚の目は、摩擦などの外的内的刺激が
繰り返す部位に生体防御反応として角質が
重なり、肥厚して神経を圧迫し、痛い症状を
訴える病態です。

タコは、ペンだこのように同じ機序でできますが、
外圧が常に加わっていないので、角質を除去すれば
再発の可能性は低くなります。

一方で、魚の目は、靴の選び方、歩き方、骨格などの
複数の要素が重なっているため、
その要素を、取りぞいてかなければ再発することがほとんどだと
私は考えています。

保険診療に、鶏眼処置という項目があるため、
積極的に行う医療機関もありますし、
私も以前は専用のカッターを使って行っていました。
スーパーパルス炭酸ガスレーザーで除去を行ったことも
ありますが、麻酔を必要とします。
液体窒素もありますが、痛いという方に
痛い治療を何度もは気が引けます。
手術は、縫合部位をきっかけに鶏眼が生じます。
結局、日常の対策が出来ないと解決できないと
私は考えています。

処置直後より、圧迫が解除され、疼痛がなくなるので
一旦、評価していただけますが、
しばらくすると、、、、。
治ってないじゃないかー。
また痛くなっただろ。
という苦い経験を多く積んで、一時フットケア外来も
検討しました。

しかし、今は、スポーツチェーン店などの、計測機器や
インソールの開発、靴の履き方の指導が
充実しており、まずは、根本的な対策が街中で可能になり
ご相談をお話しております。

けずって、靴屋さんを紹介という選択肢もあるかと思いますが、
改善すると、同じ生活に戻り、再発し、
再びけずるというサイクルを何度も経験し、
患者さんの通院や費用負担を考え、機序を説明し、
すぐの処置は避けるべきだと考えています。

疣贅は、似て非なるものですから、
積極的に加療しております。

”けずったり、焼いたりしても、再発する可能性が高いので、
まずは、スポーツ用品店やシューフィッターさんなどで
靴選びから検討ご相談された方がよいと思います。”

とお答えしております。
俗称ですから、定義はありませんが、
常時外圧がある場所に出来るのが、魚の目、
圧が抜ける場所に出来るのが、タコです。
ペンだこがある方が、ペンを持たなくもしくは持ち方を
変えればタコは消失するのと、原理は同じで、
原因が排除されれば、改善します。
皮膚は再生されています。
一方で、一度改善しても、原因が排除できなければ
再発します。

削れというご希望がありましたら、
専用の道具は取り揃えてありますので、
行っています。

鶏眼と疣贅の見極めは、皮膚科医として大切かと思っています。

そして、糖尿病などの基礎疾患のある方の鶏眼は、要注意ですので
積極的に対応しております。

同じような、ご不満につながりやすい当院の治療方針として、
じんましんにすぐの検査をしない
水いぼ摘除をすすめない
アレルギー検査をすぐに行わない
金属パッチテストをすぐにはすすめない(歯医者さんからの
ご紹介は積極的に応じています。)
などがあります。
検査や処置は、ご希望通りお受できるスタッフや体制は
ありますし、お受けした方が経営上のメリットは享受できます。

理由について、納得できるようにペーパー
などを活用していますが、
納得できないときは遠慮なくご質問くださいね。